MagicEngineで、CD-ROM^2のゲームディスクをマウントしても読み込めない現象について

2021年9月4日

前置き

PCエンジン(PC Engine)はSCSI規格のCD-ROMドライブでないとCD-ROM^2のゲームディスクを読み込まないという機器仕様がある。
PCエンジンのエミュ「MagicEngine」もそれに則っており、仮想ドライブにゲームディスクをマウントしてからエミュを起動する場合は、仮想ドライブの設定がSCSIでなければ読み込んでくれない。

Daemon Tools Liteで追加出来る仮想ドライブは「DT」「SCSI」「IDE」の3種類ある。
しかし、Windows 10でのアップデート・仕様変更により「SCSI」「IDE」の仮想ドライブを可能とするSPTDドライバというモノが過去の遺物として捨てられてしまった。
詳細については以下のURLを参照のこと。

つまり、SCSI仮想ドライブが使えなくなり、MagicEngineでCD-ROM^2が読み込めなくなってしまったのだ。
Daemon Tools標準のDT仮想ドライブでCD-ROM^2をマウントしても、SCSIではないということで、MagicEngineでは認識してくれない。

  • CD-ROM^2ゲームディスクをDT仮想ドライブにマウントし、MagicEngineでCD起動を選択したがNo CDと表示されており読み込めない

このWindows 10アップデート以降、Daemon Toolsを起動してSCSI仮想ドライブを追加しようとする時「SCSI」という選択肢がそもそも無かったり、「SCSI」が選べる場合でも「Windowsのセキュリティパッチを無効化させれば追加出来るけど?」みたいな恐ろしいメッセージが表示されてしまう。
「インストール」を選択すればSCSI仮想ドライブが可能となる、が…
無効化すると言葉通りセキュリティ面が低下するということなので、SCSI仮想ドライブは追加しないようにしよう。
ここで「インストール」を選択した場合、Daemon Toolsをアンインストールしてもセキュリティは無効化されたままな点に注意。

上記URL記事の「this file」というリンクより取得出来る「turnonsptd.reg」がそのWindowsのセキュリティを一部無効化させるパッチである。
レジストリを2行追加させる内容となっている。
セキュリティを再度有効化したい場合は、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management」に追加される「FeatureSettingsOverride」と「FeatureSettingsOverrideMask」の行を削除してPCを再起動すれば良い。
その場合はSCSI仮想ドライブが再び使用不可となる。

  • 「this file(turnonsptd.reg)」の中身

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management]
"FeatureSettingsOverride"=dword:00020000
"FeatureSettingsOverrideMask"=dword:00020000

MagicEngineでCD-ROM^2を読み込む方法について

Daemon Tools

Daemon Toolsの設定は至って普通の設定を行う。

仮想ドライブは「DT」を選択する。

DVD 地域(地域コード・リージョンコード)は日本のコードを示す「2」を選択する。
商用DVDに設定されたリージョンと利用機器のリージョンが合っていない場合、制限されるケースがある。


コード:地域
「1」:バミューダ諸島、カナダ、アメリカ合衆国 およびその保護下にある地域
「2」:中東諸国、西ヨーロッパ、中央ヨーロッパ、エジプト、フランス保護領、グリーンランド、日本、レソト、南アフリカ および スワジランド
「3」:東南アジア、香港、マカオ、韓国 および 台湾
「4」:中央アメリカ、カリブ海諸国、メキシコ、オセアニア、南アメリカ
「5」:アフリカ、旧ソビエト連邦諸国、インド亜大陸、アフガニスタン、モンゴル、北朝鮮
「6」:中国本土
「7」:予備
「8」:航空機および旅客船などの国際領域での利用など

ドライブレターは「Q:」や「Z:」などお好みの値を選択する。

「ドライブを追加する」を選択することで、DT仮想ドライブが追加される。

MagicEngine

この問題の肝心な所なのだが、エミュレータであるMagicEngineを更新すれば解決する。

MagicEngine 公式HPのDownloadページに置いてあるver1.1.3(ファイル名「me113-demo.zip」)は使わない。

この問題を修正したMagicEngineを使うことで、DTドライブでもCD-ROM^2を読み込めるようになる。

ダウンロードリンクを貼っておく。
解凍するとノートンセキュリティ等が働いて「使用者数の少ない謎の実行ファイル」として検疫されるかも知れないが、ファイル自体に問題は無い。

MagicEngine_修正版
Download

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  • DT仮想ドライブにマウントしたディスクのタイトルがCD起動に表示された
  • 無事にゲームが起動出来た

既にMagicEngineで遊ぶ環境がある場合は、zipを解凍すると出来る「pce.exe」を現状のモノと置き換えるだけで良い。

バグ修正が行われても、DownloadページのMagicEngineはver1.1.3のままで更新は行われていない。
理由は不明だが、修正対応を行ったことにより新たなバグ・不具合が発生する可能性があるためであろうか?
MagicEngineの管理人にメールで問い合わせたところ「現在とても忙しくてエミュの更新等が出来ない状況だ」とのこと。