スーパーファミコンエミュレータ「Snex9x」

2022年2月13日game

この記事は2022年8月21日に書かれたものです。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。

一番人気で使いやすく今でも更新が続けられているスーファミエミュ「Snes9x」の設定について記す。

説明環境はWindows10。
ロムは別途用意すること。

導入

エミュ本体のダウンロード

公式ダウンロードページ

いくつかのサイトでミラー配布しているので、どれかにアクセスする。

最新バージョンは1.60(2021年8月現在)。
Windows版やMac版などあるので、自分のOSに合ったバージョンをダウンロードする。

圧縮されたファイルを解凍し、好きな場所へ配置する。
「snes9x.exe」を実行したら一度閉じよう。設定ファイルが作成される。

日本語化

ねこかぶ氏が様々なエミュの日本語化パッチを作成・公開されている。
ありがたく頂戴しよう。

メニュー「日本語化パッチ」→「SNES、WS」→ソフト「Snes9x」バージョン「1.60」部の右にある「Download」よりダウンロードする。
ファイル名は「s9x160jp.lzh」。
ダウンロードしたら解凍し、中身をすべてSnes9xのフォルダへコピーする。

32bit版・64bit版の2つあるので、環境に応じたモノを実行する。
これで日本語化されたはずだ。

設定

遊ぶ前に環境を整えよう。
メニューバーの項目より色々な設定が行える。

エミュレーション

  • 設定
    • ディレクトリ – ファイルの置き場所を指定する。プルダウンすると様々な項目があるので要確認。
      「.\Roms」という書き方は「Snes9xフォルダ内のRomsフォルダ」ということを表している。
    • 非アクティブ時に停止 – Snes9xを非アクティブ状態にした時にゲームが停止する。

入力

  • 入力の設定 – ボタンのコンフィグ設定。キーボードで遊べるように設定されている。
    ゲームパッドを使用する場合は設定し直そう。
    「Up」の部分を左クリックすると緑色に反転してキーの割り当てができるようになる。キーを押すと順々と移動していく。最後の4項目は左上・右上・右下・左下と斜め入力を示しているので、すべて設定すること。
    設定したのに動かない場合は「有効にする」にチェックが付いていること・ゲームパッドでキーの割り当てができることを確認すること。
  • ショートカットキーの編集 – セーブ&ロード・リセット・早送り・連射などの機能を即時行えるようにするショートカットキーの設定ができる。
  • バックグラウンドからの入力の有効 – Snes9xを非アクティブ状態にしても入力を受け付けるようになる。
    エミュレーションの「非アクティブ時に停止」設定が優先されるので要確認。

サウンド

  • 設定
    • ドライバ – 「WaveOut」に変更する。「XAudio2」は環境により音が出ない原因となる。

ビデオ

  • メニューバーを隠す – Escで切り替えできる。
  • フルスクリーン – Alt+Enterで切り替えできる。
  • ウィンドウサイズ – 初期設定は「2x」。4段階あるので、好きなサイズを選ぼう。
  • 画面の設定 – 項目が多いので画像参照。初期設定でも問題無い。
    • 画面の設定 – 「Direct3D」。Windows以外のOSを使用している場合は「OpenGL」が良いかも。
    • バイリニアフィルタリング – 画質の粗さをぼやかして滑らかにする機能。
    • VSync – 垂直同期。モニターのFPSとグラボのFPSを同期する機能。
      映像がカクカクしたりズレる場合はON/OFF確認してみると良い。
    • 入力ラグを減らす – キー入力していて反応が遅いと思ったらチェックを付ける。
    • フレームスキップ – 自動設定「0」。0から59まで設定できる。0の場合は60FPS表示を維持する。
      数字を増やすと軽くなるが映像が飛ぶ。
      60FPSとは、1秒につき60フレーム(60枚の画像表示)を処理すること。
    • 画面出力処理 – Noneで良いが「ブラウン管TV表示を再現したい」など表示に拘りたい場合は設定を変更する。

遊び方

  1. メニュー「ファイル」を選択(非表示になっている場合はESCキーを押すと表示される)
  2. 「ロムの読込み」を選択
  3. 「ファイルを開く」ダイアログボックスが出てくるので、romファイルをダブルクリックまたは選択して「開く」
  4. 遊ぶ

その他

Snesとは

Snesとは、スーパーファミコン(海外名称)のアクロニム。
日本では「スーパーファミコン(スーファミ・スパファミ・sfc)」だが、海外では「Super Nintendo Entertainment System(snes・super nes)」という商品名となっている。

rom(ロム)とは

romとは「Read Only Memory」のアクロニムで、スーファミのカセット内に入っている基盤のこと。要するにゲームデータを指す。
romは「抽出したいスーファミのカセット」と「吸い出し機(ダンパー)と呼ばれるゲームデータを抽出する機械」があれば作成できる。
最近ではスーファミのカセットを挿して遊べる「レトロフリーク」などのレトロゲーム互換機がダンパーとして使えるようだ。
抽出されたromファイルの拡張子はダンパーによって「.smc」「.sfc」など違いがあるが、Snes9xはどちらの拡張子にも対応している。

セーブデータについて

ゲームを遊んだSnes9xを終了すると、Savesフォルダに「(romファイル名).srm」というセーブデータのファイルが作成される。
romファイル名とセーブデータのファイル名が同一でないと紐付けが外れてしまうので注意。
romファイルをリネームする際は、セーブデータのファイル名も変更すること。
「セーブが消えた!」と思った時は、romファイル名・セーブデータのファイル名が同一になっているかを確認しよう。

oopsファイルについて

Savesフォルダにoopsファイルがある場合はここを確認してほしい。
oopsとは英語で「おっとっと」というような意味であり、エラーファイルと思うかもしれないがoopsファイルは消さないようにしよう
oopsファイルが作成される詳細な条件は不明。
oopsファイルは、状態の保存・復元(クイックセーブ・ロード)機能を使ったり何らかの原因でSnes9xが強制終了してしまった場合などに作成される時がある。

結論から述べると、oopsファイルはセーブデータの復元に使える可能性がある。

例を挙げる。
ゲームを開始して「最初の街で状態の保存(クイックセーブ)を行ったデータ」があるとする。Savesフォルダに拡張子「000」のファイルが作成される(スロット #0を選択した場合)。
また、そのデータを進めて「ゲームクリア直前のセーブデータ」があるとしよう。

「最初の街で状態の保存(クイックセーブ)を行ったデータ」に対して状態の復元(クイックロード)を行うと、「ゲームクリア直前のセーブデータ」は消える。
正確には、消える訳ではない。
状態の保存(クイックセーブ)をした時点に、セーブデータが巻き戻ってしまうのだ。

こんな、膝から崩れ落ちそうになっている時にoopsファイルが作成されていたりする。

ここでoopsファイルを使う。
拡張子「oops」を状態の復元(クイックロード)が行える拡張子「000」に変更しよう。
状態の復元(クイックロード)を行い、リセットしてみよう。
セーブデータが復元されるはずだ。

お試しあれ。