覇王翔吼拳

小学生の頃、親にエッチなゲームセンターへ連れて行かれたことがある。
薄暗い店内、白く煙たい濁った空気。
店の名前も分からない田舎のゲーセンだったが、もう潰れてしまっているのだろうか。知る由もない。
とにかく、そこで100円玉を5枚ほど渡された。

テトリス・上海・パチスロ・脱衣麻雀・卑猥なオモチャやアダルトビデオが景品となっているゲーム・パンティが入ったカプセルを拾い上げる3本爪の見下ろし型UFOキャッチャー・生きたザリガニが何匹も閉じ込められたドデカいUFOキャッチャー・etc…

アンダーグラウンドな、危険な香りがする場所に来てしまった!と幼いながらに思ったものだ。
パンティが入ったカプセルを200円で取った。

店内を探検していると、見慣れない筐体があった。
テーブル型の筐体に、ドラゴンクエスト(?)が映っている。

早速100円を投入。
奥から店員が出てきて「ごめん、それ遊んでるからセーブしないでね!」と言ってきた。
無言で頷くと、店員は颯爽と控え室に戻っていった。
セーブしちゃろかと思いつつゲーム画面を覗く。
レバガチャをしてもキャラが動かない。
なんだと思ったら東西南北の選択があり、北を選ぶとキャラが1歩上に動いた。
シコシコと一歩ずつ動かして彷徨っていたら、ブッ!とリセットされてタイトル画面に戻された。
びっくりして残りの200円を投入したが、とうとう街の外に出ることのないまま終わってしまった。

あの筐体はどういう仕組みだったのだろうか。
コインタイマーであれば電源がブチ切られてタイトル画面すら映らなくなるだろうし、時間制限なんて掛けられるのだろうか?今でもよく分からない。
それに移動を一歩ずつ選択させるあのRPGは一体何のゲームだったのだろうか。
セーブ機能まで付いているらしい。
ドラゴンクエスト1では「はなす」コマンドの後に『どの方向に話し掛けるのか』を選択する必要があったが、ドラゴンクエスト1ではない。
分からないことだらけである。

閑話休題。

何年も前から家でアーケードゲームがしたい!と思っている。
アーケード筐体を買う選択肢は考えていない。置くところが無いし、ヘッドセットで遊べないため音がダダ漏れになってしまう。
他の選択肢として、映像を映す端子の付いた「コントロールボックス」というアーケードスティックと、やりたいゲームの「基盤」があれば出来るらしい。

ザ・キング・オブ・ファイターズ
子育てクイズ マイエンジェル
極上パロディウス
機動戦士SDガンダム サイコサラマンダーの脅威
タンクフォース
など…やりたいゲームはいくつかある。

ただ、めちゃくちゃ高い。
コントロールボックスが約6万、基盤はピンキリだが1ゲーム約1万と考えても…
初期費用で約10万円掛かる
ウチにそんな余裕は無い。

今の時代、ゲームはNintendo SwitchやSteamなどでダウンロードして遊ぶのが一般的だ。
パッケージすら買わないのに、剥き出しのどデカい基盤を差し込んで遊ぶなんてのはナンセンスなのだろう。

アーケードスティックをレバガチャなんて何年もしていない。
一緒に遊ぶ友達もいなくなってしまった。
昔に思いを馳せているだけの自己満なのは間違いない。
実際に遊んだら寂寥感に襲われるのは目に見えている。
怖くて足を踏み出せず、延び延びになっている小さな欲望である。

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